山頭火さん、山口県下関市の川棚温泉の滞在中。
立秋も過ぎましたし、朝方は、少しは涼しくなってきているようです。
朝焼けすゞしいラヂオ体操がはじまりました
昭和生まれの私にとって、ラジオ体操は、夏休みの思い出のひとつです。
近所の空き地、スタンプカード、ラジオから流れるおなじみの曲。
できたてほやほやの蝉の抜け殻を、拾いながら通いました。
まあ、私の場合、7月中には脱落してるんですがね。
今、私がこの句をみると、遠い日の自分の姿を重ねたりして、郷愁に誘われます。
ところが、ラジオ体操は1929年に全国放送が始まりました(現在の物とは違うらしい)。
1932年夏のラジオ体操の句ですから、山頭火さんにとって、郷愁の意味は無くて、
何か、もっと違う印象を詠んだんだと思います…
いろいろ想像してみてください。
最近は夏休みにラジオ体操をしない地域も多いそうです。コロナ禍以降とくに。
確かにうちの近所もやっている様子がありません。
そうすると、これからも、ラジオ体操の意味はどんどん変わっていくんでしょう。
昔は子供たちがやっているイメージでしたが、これからは高齢者のイメージになったりするんでしょうかね。
朝焼けですか、そうですか。
寝坊しなかったんですね、そうですか。
蝉も鳴きはじめましたね。