山頭火さんは、福岡県小倉を経て戸畑という場所の知人宅に来ています。
現在の北九州市です。
さてどちらへ行かう風のふく
春一番ですかね。
春一番とは、ざっくりいうと、立春から春分までの間に吹く、南寄りの強風とのことです。
実は、この春一番という言葉、一般に使われだしたのは、昭和の中頃のようです。
意外です、古くから使われていた感じがしますけどね。
時代小説のタイトルにもありそうですし。
『あっぱれ侍、春一番の仇討ち峠』とか、『姫様御忍び捕物帳、春一番に散ったおみくじ』とか。
そうでもないか。
とすると山頭火さん、春一番という言葉を知らなかった可能性高いです。
知っていたら使っていたでしょうかね。
春一番。
ちなみに、私がこの言葉を知ったのは、もちろんキャンディーズの歌からです。
季語としては、一番以降、春二番とか春三番とかもあるそうです。
三番ぐらいになってくると、さすがにありがたみ無いですけどね。
春一番には間に合いそうもありませんが、私も、春四番あたりに、どこか旅に出ましょうか。
四番ぐらいになると、もう春分のお彼岸の頃でしょうから、親不孝のお詫びにお墓参りですかね。
風に誘われたのですか、そうですか。
風は口が上手いですから、ちがいますか。
風と海を見に行くのですか、そうですか。