足元に落ちる、自分の濃い影。
歩く。
汗がしたたり続ける。
歩く。
そんな七月の空の下、一句。
涼しい風が、腰かける石がある
ふと我に帰った時に、あれ、こんなところまで来てしまった。
そんなふうに感じたことありませんか。
いつのまにか、見慣れない景色の中にいる。
逆に、見慣れた場所に戻ってきている。
そんなこと、ありませんか。
その、ふと我に返らせてくれる瞬間が、涼しい風が吹いてきた時だったりします。
そんな時は、休むのにちょうどいい場所が、すぐそばにあったりするものです。
自然と語らう山頭火さんに、自然がちょっと休んだら、と声をかけたのかも。
自然の声に気づけたら、休み休みでも、ずっと遠くまで歩いていけるのかもしれませんね。
出発した時は誰かといっしょでしたか、そうですか。
はぐれましたか、違いますか。
明日が違いましたか、そうですか。
ちょっと休みませんか。
行きますか、そうですか。