山頭火さん、太宰府や宗像神社を参拝した後、福岡の海岸線方面を放浪中です。
昭和六年の今日、一月十三日に詠んだのは、
けふは霰にたたかれて
先日は東京も大雪でしたね。この冬は私の住んでいる関西も例年より寒い気がします。
積もりはしませんが、雪がちらちらするのを、目にする日もありました。
行乞記の記載では霰(あられ)ではなく、『曇って寒かった、霙』とあります。
霙(みぞれ)の中、歩くのは寒かったでしょう、放浪中の霰は堪えるなぁ。今みたいに撥水性の防寒着とか無い時代ですからね。
雨と雪が混じる霙の中、雨が再び凍って霰になって落ちてきたんですかね。
白い息を吐きながら歩く山頭火さん。おなじみのスタイル、網代笠に霰が当たる音が聞こえてきそうです。
ちなみに、霰に似たものに雹(ひょう)と言う物があります。ふたつの違いは何かと言うと、単に大きさだそうです。直径5ミリ未満の氷の粒は霰。直径5ミリ以上の氷の塊が雹ということらしいです。
霰にたたかれましたか、凍えましたか。そうですか。それでも、行くんですね。そうですか。