こんにちは。雨大好き、チョッピーです。
空模様
「イマイチ信用できないな…」
PCに表示された数字を見つめながら、僕はつぶやいた。
8月17日17時の降水確率。
Googleにて「天気」で検索した結果によると50%とのこと。
ただし、16時の降水確率は90%。さらに、18時以降も17日の降水確率はずっと90%。
17時だけ降水確率が低くなる…? ホントか…?
訝しげに思いながら窓の外を眺めてみる。
今の時刻は16時45分。少なくとも現時点では雨は降っていないようだ。
しかし、空模様はあまりに重苦しい曇天。いつ振り出してもおかしくはない。
雨が降らないのであれば、自転車で少し遠くのスーパーに買い物に行きたいのだが…。
あ、さっそく降り始めた…。
そして、それはすぐに豪雨へと変わった。
人影
時刻は16時55分。
この雨が17時に止むとは、到底考えられない。
窓の外を見やると、雨に打たれながら傘もささずに歩いている人影があった。
おそらくずぶ濡れだろうに、走り出すそぶりも無い。
もはや諦めの境地なのだろうか。
こんな天気の日に傘も持たずに出歩く方が悪いわな…。
僕も天気予報を信じ自転車で遠くに買い物に出かけていたら、きっと、あの人影と同じくずぶ濡れになっていただろう。
準備は万端
17時30分になっても雨音は強くなる一方。
仕方がない。
少し遠くにあるスーパーよりも品ぞろえや値段の面で不満はあるが、背に腹は代えられない。
僕は自宅の近くのスーパーに徒歩で向かう事にした。
とは言っても、外は豪雨。
玄関で大きめの傘を手に取り、僕は、出来るだけ濡れないように気を付けながらスーパーへと歩き出した。
走り出しはしなかった
1時間ほど後、僕は帰路に就いていた。
雨はますます強くなり、歩道・道路には小川の様な流れが出来ている。
足元をぬらさないように慎重に流れの弱い場所を選び、歩く。
そろそろ自宅に着く。
目線を足元から自宅の方へと向けた刹那、視界の隅に車が映った。
それは僕の隣を素早く走り抜けていく。
こんな天気の日に傘も持たずに出歩く方が悪いわな…。
先刻、知らない誰かに向けて放った冷たい言葉が頭の中でリフレインする。
人には様々な事情がある。
たとえ万全の準備をしていたとしても、避けられない不慮の事故だってある。
車は激しく水しぶきを上げながら走り去っていった。
僕はびしょ濡れのズボンについた汚れを払うと軽くため息をつき、そして、自宅に帰った。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
スーパーではうどんを買いました。