こんにちは。ステイホームの合間に進撃の巨人をコミック最新31巻まで読み終えた、横道それ夫です。
アニメ追いかけ派でしたが、一足先に物語のクライマックスに追いつきました!
さて、今回はキャラゲーにおけるオリジナル主人公っていいよね、というお話。
同作のゲーム化作品である『進撃の巨人2 -Final Battle-』を例に挙げ、キャラゲーにおけるオリジナル主人公の魅力を語ります。
なお、本作は発売も僕がプレイした時期も結構前。今更感満載ですがお付き合いください。(過去にチョッピーが軽く採り上げています。→【Daily Choppy !】第64回:進撃の巨人が面白すぎる)
※原作のネタバレがチョットあります。
既にアニメ化もされた部分ですが読み進めるにあたっては自己責任でお願いします。
「キャラゲー」とは
ここでの定義
一言で「キャラゲー」といってもいくつかの意味があります。
- アニメや漫画を原作とするゲーム作品
- イラストや声優陣により特にキャラクターを強くフィーチャーしたゲーム作品
- キャラクターくらいしか褒めるところのないゲーム作品
だいたいこんなところでしょうか。
本記事における「キャラゲー」は「アニメや漫画を原作とするゲーム作品」を指します。
作品の構成
ゲーム化にあたって「ストーリー」と「描く視点」は、おおよそ次のいずれかに当てはめられるんじゃないかなぁと思います。
ストーリー
①:原作の展開に準拠したストーリー
②:原作の世界観を踏襲したオリジナルストーリー
描く視点
A:原作の主人公(あるいはその他登場人物)の視点
B:ゲームオリジナルの主人公の視点
ストーリーに関しては、僕は①と②のどちらでも構わないのですが、描かれる視点に関しては断然B派です。
『進撃の巨人2 -Final Battle-』のストーリーモードは、ほぼ①-Bです。
このモードは、キャラクタークリエイションで作成したオリジナル主人公である「彼」の視点から原作ストーリーを追っていく構成になっています。
なお、オリジナル主人公によるストーリーモードはTVアニメSeason 2まで。下のPVはSeason 3の映像目白押しですが、こちらは原作キャラクターによるモードのみです、要注意。
オリジナル主人公の魅力
ここからが今回の本題です。キャラゲーはオリジナル主人公を添えることでより魅力的な作品になると僕は思っています。
原作キャラにはそれぞれ明確な設定と役割がある
「進撃の巨人でしょ?じゃあ主人公はエレンでいいじゃない。」というアナタ、まぁちょっと聞いてください。
当たり前ですが原作キャラには明確なキャラ設定と役割があります。
以下はあくまで個人的な感覚なのですが…。
エレンを主人公にした場合、「オレ、憲兵団に入ろうかなぁ」とか「クリスタ…結婚したい…」とか、キャラ設定と違った振る舞いはしづらい。
結果、仮に発言や行動に選択肢を与えられたとしても、エレンはエレンたるべしという意識が働いてしまう。
向こうにいる敵、全部殺しても、そこは自由になれない…気がします。
加えて、原作準拠のストーリー展開だと原作キャラが展開上与えられた役割を果たさないと物語が破綻してしまう可能性もありますし。
なお、その破綻具合を楽しむキャラゲーも存在します。
パッと思いついたのは『エヴァンゲリオン2』。Hな本を読み耽るシンジくんや、綾波にシカトされるゲンドウを楽しめます。まぁコレは置いといて。
無理のない設定であることが大事
とはいえ、じゃあとりあえずオリジナル主人公をぶっこめばいいはずもなく。
キャラゲーでオリジナルの主人公(その他キャラ)を登場させる際に大事なのは、原作の雰囲気を壊さないことだと思います。
たまーにトンデモ設定のがいたりしますが、そういう場合は作品の魅力を大きく損なう場合があります。
シキシマさんとか?
この映画は見ると世の中の映画に対して優しくなれる『優しさ製造機』ですよ。まぁコレも置いといて。
『進撃の巨人2 -Final Battle-』の「彼」は降って湧いたような設定ではなく物語と整合性のあるキャラ付けをしてくれています。こんな感じです。
- シガンシナ区に暮らす
- ウォール・マリア崩壊による巨人襲来で家族を失う
- 故郷奪還のため104期生として訓練兵団に加わる
- 巨人化はできない一兵士(ずっと立体機動装置で戦う)
物語の語り部としてポイントポイントで重用こそされますが物語に大きな矛盾なく上手に世界に溶け込んでいます。
これがエレンの代わりに巨人の能力を継承しているとかだとチョット違う。
…言っておきながら、持って行き方によってはソレはソレで熱いかもですが…。
物語への没入感を高めてくれる
ビジュアルやボイスが決まっているパターンもありますが、最近のキャラゲーだとオリジナル主人公はキャラクターメイクできる作品が多いように思います。
本作においてもある程度自由にキャラクターづくりができるので、「プレイヤー=主人公」の構図で物語に没入できます。
お好みのビジュアルで
本作のクリエイション設定の幅は決して多いとは言えませんが、作品の雰囲気にマッチした自分の分身をつくれます。
お好みのキャラと交流を
エレンと一緒に「駆逐してやる!」の精神で日々邁進するもよし。
ジャンと一緒にそんなエレンを「死に急ぎ野郎」と煽るもよし。
ユミルに煙たがれながらクリスタにすり寄るもよし。
ライナーに励まされながら背中を預けられる関係性を築くもよし。
短い間ですがマルコと仲良くするもよし。
ほら、まるで自分も104期生の一員のよう。もちろん団長や兵長とも絡めます。
物語のクライマックスにおける原作キャラの怒りや戸惑いも、オリジナル主人公を通じて自分のことのように感じられます。
要するにちょっと上等な「ごっこ遊び」(まとめ)
プレイヤーが原作の世界に自分を投影して「ごっこ遊び」をしながら作品に干渉できるのがオリジナル主人公の魅力だと思います。
本作は大筋の展開こそ原作に沿って進みますが、「彼」には「彼」だけの結末が用意されています。個人的にかなり熱く、そして泣ける。
主人公はこういう性格で、このキャラと仲がいいんだ、という妄想力を爆発させながら、城壁の彼方で獲物を屠る≪狩人≫になってみるのもいいかもしれません。
ぜひ今秋からのFinal Seasonまで含めたゲームも発売してほしいですね。
今日もふらとぴにお越しいただきありがとうございます。ではまた!!
僕のお気に入りキャラは、ジャンとヒッチです!