山頭火さん、放浪の旅に出て、ほぼ一ヶ月が経ちました。
多少、疲れが出てくる頃でしょうか。
酔うてこほろぎといつしよに寝てゐたよ
目井津で10月7日に詠んだ句の中の一句です。
都城から宮崎へと進んだ山頭火さん。そこから海沿いに歩いて南下していきます。
日向灘の雄大な青い海原。寄せては返す波を眺め、潮風に吹かれながら、ほろ酔いで歩いたのでしょうか。いや、寝ちゃってるから泥酔だ。
飫肥~油津~を経て目井津へやってきました。
日本放浪界のビッグネームと言えばやはり、種田山頭火、山下清、そして車寅次郎でしょう。
で、この寅さん、『第45作 男はつらいよ 寅次郎の青春』において、山頭火さんが歩いてきた、港町の油津にやってきてしばらく逗留しています。
ちなみにマドンナは風吹ジュンさんです。理髪店の女主人です。
山頭火さんが歩き、寅さんがふらりと現れる。
時代を超えて、放浪の人を呼びよせるこの地域、
私、何かあると睨んでいます。
私も放浪する際は、ぜひ立ち寄りたいと思います。