こんにちは。本企画を開始して以来、順当に積みゲーを消化している横道それ夫です。
先日、同編集部のチョッピーからも
ゲームクリアのスピードが凄まじいですね…。僕は未だにドラクエ11sをプレイ中です
と、クリアスピードについてお褒め(?)の言葉をいただきました!がんばります。
今回は昔懐かしセガハードで発売された『慟哭 そして…』リマスター版のお話。
新規プレイヤーにも「そんなバカな!」を体験してもらいたいので、本編ネタバレは無しでお届けします!
慟哭 そして…
概要
オリジナル版は1998年2月26日にセガサターン用ソフトとして発売されました。
ドリームキャストの発売が同年11月なので、セガサターン末期の作品ですね。
今回、僕がプレイしたのは2018年4月26日にPlaystation4・PlaystationVitaで発売されたリマスター版です。2019年にはNintendoSwitch版も発売されました。こっちはたぶんDL版オンリーだと思います。
オリジナル版は未プレイですが、公式サイトを見る限り、本作はリマスターと言いつつグラフィックやシステム周りにかなりの改修が施されているようです。
実質リメイクに近いレベルに思います。
古風なシステム
本作は魅力的な女性キャラ多数という意味では「ギャルゲー」ですが、実態はシビアな「謎解き&脱出ゲー」です。
公式サイトを見たら正式なジャンルも「脱出(トラップ)アドベンチャーゲーム」と書いてありました。
システムもそれに合わせて「移動」「探索」パートが設けられており、プレイヤーの見落としや勘違いに対して、主人公やヒロインの死亡という容赦ない展開を突き付けてきます。
ストックで刺されたりはしませんが、リアルに「はぁ!?」と声が出るレベル
画面内のキャラクターやオブジェクトをカーソルで選択して脱出に使える道具を探したり、事件のヒントを見つけたりする古き良きゲームシステムですが、手詰まり感が出てくると画面内総当たりになることもしばしば…。
90年代後半まではこの手のシステムに近いものを搭載したゲーム、結構多かった気がします。
ギャルゲーでいうと「下級生」、アドベンチャーゲーでいうと「EVE burst error」あたりはオッサンゲーマー界隈では割と有名ですね。
2Dと3Dという大きな違いはありますが、最近のゲームだと「ライフ イズ ストレンジ」あたりがイメージに近い…のかも?
家庭用としては攻め攻めの「CERO:D」
オリジナル版は当時のレーティングで「18歳以上推奨」。リマスター版は「CERO:D」です。
ちなみにセガサターンには「X指定」というもうひとつ上のレートもありました。
オリジナル版との比較をしているディープファンによると、本作は当時の表現をほぼノーカットで収録しているそうです。
テキストもCGも結構直球でアレな表現があってビックリです。まさかの描きおろしまであります。
横田守氏のキャラクターデザインがヒジョーに肉感的なので…ヒヒヒ。
横田氏のキャラデザいいですよね。エリュシオンのダイアナ・ハーディとか大好きです!
あんまり語りすぎると「ふらとぴハードコア」※に足を突っ込みそうなので控えますが、同じ「CERO:D」のカグラなんかよりよっぽどエッッッでしたよ?
※ふらとぴ編集部(特にチョッピーと横道それ夫)がいつか作りたい本サイト夢のレーベル
ところどころ無理のあるキャラの行動や物語の展開
- 命の危機にも単独行動を繰り返すみなさん
- 細い隙間に「バターナイフ」は入れるけど「カッター」は頑なに入れない主人公
S.T.A.R.S.かよ!!
まぁ、ゲームですからね。盛り上げるためや展開を広げるための演出は大切です。
バターナイフは入るけどカッターの刃は入り込まない、そんな隙間もあるんです。
ショットガンとグレネードランチャー持ってても、開かないドアは鍵を探さなきゃダメなんです。
本作にはショットガンもグレネードランチャーも出てきませんが。
また物語の展開については、作中でおおよそ察せられる程度の情報は手に入りますが、ハッキリとは回収されない伏線もあるので多少モヤモヤするところもあります。
ガッツリ推理ものというよりはエンタメ寄りの演出が多め。
「金田一少年の事件簿」的な雰囲気ですね。
超絶難易度のフラグ管理
オリジナル版発売当時から非常に複雑なフラグ管理が必要な作品として有名だったようです。
主人公の行動によるヒロインの好感度推移や物語の分岐はすべて内部数値のため視認できません。
何気ない行動がイベントの発生&消滅に関与しているので、目当てのヒロインとエンディングを迎えるには攻略サイトの参照がほぼ必須です。
どれぐらい複雑かというと、攻略サイトのフローチャート途中に1個別の行動を挟んでしまうだけでエンディングが変わってしまうというレベル
僕は2度のエンディング到達までは自力でプレイしましたが、以降は断念してネット検索しました。
ちなみに
- 1度目は2人の犠牲を出してなんとか生還。ヒロインとのエンディングなし
- 2度目は全員救出して「やったぜ、いつみエンド間違いなし!」からの「小鈴さんノーマルエンド」
わけがわからないよ
昔のギャルゲーやアドベンチャーゲーは高難度のものが多かったのです。
まとめ
最近では「ギャルゲー」そのものが風前の灯ジャンルですが、そんな中で往年ハードの名品がリマスターされ世に出ることは本当に素晴らしいことです。
本作の発売元であるEl Diaや、「YU-NO」のフルリメイクを手掛けたMAGES.などのメーカーには引き続き頑張っていただきたいです
僕は結局攻略サイトにお助けいただきながらフルコンプまで漕ぎつけましたが、オリジナル版発売当時に自力で完全クリアできた人はどのくらいいたんでしょうね。
最終的には攻略サイトを活用してでも横田守氏の描く美しいビジュアルの数々を満喫するべきですが、最初のエンディング到達までは自力で挑戦してみましょう。
今日もふらとぴにお越しいただきありがとうございます。ではまた!
本作はネタバレ防止の観点からメーカーが実況・配信について自粛を要請しています。
無許可の実況・配信は業界の衰退や作品の未来を閉ざすことに繋がりかねません。
ルールを守って楽しくデュエ…ゲーム!!